野田 里美


「野田 里美」について

テキスタイルデザインは平面に対するものですが、野田氏はそれが立体に変わってもフォルムバランスの良いデザインを展開しています。

また、美しいアウトラインに対し、まるで生き物の様に変化していく「銀」や「マット黒」の釉薬を使用する事で独特の質感を持たせ、複雑な表現を与える事が難しい「磁土」という素材に土物の様な有機性に富んだ表現を可能にしています。
磁器でこの表現に到達する事は本当に困難です。

しかしテキスタイルという一見、平面に見えて実はその表面は非常に立体的で、紙とは異なる質感を多く持った素材に触れてきた氏だからこそ追求し、辿り着いた表現だと見ています。

文 Gallery JIBITA 代表 熊谷信力

プロフィール


野田 里美 -Satomi Noda-

テキスタイルの企業デザイナーとして勤務するうちに「この仕事は私である必要はあるのだろうか?」と疑問に思うようになり、「私である必要がある仕事をしたい」と思ったときに目の前にあったのが「陶芸」でした。学校に行く機会がなく、ほぼ独学で陶芸の世界に入り今に至ります。

2003年
岐阜県セラミックス技術研究所 研修生として2年在籍

2004年
ビアマグランカイ5 審査員特別賞
(財)金津創作の森財団 「酒の器展」入選

2005年
「第39回 女流陶芸公募展」 T氏賞

2008年 
(財)金津創作の森財団 「酒の器展」 入選

2009年
工芸都市高岡2009クラフトコンペ 入選

2010年 
第5回(財)金津創作の森財団「酒の器展」 入選
ビアマグランカイ8  入選

2011年
第50回 日本クラフト展  入選

2012年
Le Carrousel des metiers d’art et de creation」( カルーゼル・デ・メティエ・ダール・エ・ドゥ・クレアシオン)
Carrousel du Louvre a Paris (ルーブル地下 カルーゼル・デュ・ルーヴル内)
ジャパンブースにて出展