Gallery心

松本大督

松本大督(京都・ガラス)について

1978年 京都府京都市生まれ
1997年 大阪デザイナー専門学校プロダクトデザイン科ガラス工芸コース入学
1999年 K’s Blowing(安井謙太を師事)
2000年 frescoの建設に携わる
2001年 fresco 工房スタッフ(辻野剛を師事)
2006年 箱根CRAFTHOUSEガラス工房 副工房長
2012年 伊豆CRAFTHOUSEガラス工房 工房長
2015年 吹きガラス工房「Glass Studio Calore」を立ち上げ、活動中

活動歴
2003年 「ぼくのかんじた、しぜんとがらす」under public 個展(大阪)
2003年 じないまちフェスタ グループ展(大阪)
2004年 「Power 4」くらふとぎゃらりー 集 グループ展(京都)
2004年 じないまちフェスタ グループ展(大阪)
2005年 「松本大督ガラス作品展」グラススタジオG3 個展(宝塚)
2007年 高岡クラフトコンペ 入選(富山)
2009年 「Glass&Ceramic Art Emsemble」藤屋画廊 グループ展(銀座)
2010年 「Daisuke Matsumoto Glass Exhibition」
新宿小田急百貨店 個展(東京)
以降2014年まで毎年
2015年 ちんゆいそだてぐさ クラフトフェア(奈良)

ガラスが熱を帯びている時のリキッド感を殺さずにフォルムをとる事が非常に巧みで、ガラスの武器である「透明さ」を強調せず、しかしガラスだからこそ叶う表現をここまで見事に達成する作家がいるのだと、強く驚かされた作家の一人。
代表作品の「Nile」シリーズは特に美しく、この機会にぜひ多くの方に御覧頂きたい作品です。

伴裕子

伴裕子(萩・萩焼)について

女流陶芸展・文部科学大臣賞受賞
自身が主婦である事から、「重たいのが嫌や」と明言する伴氏。
「洗う時も重たいと何かと嫌になるんですよねぇ」と伴氏。
「主婦なんで使い勝手が良い物が良いんですよねぇ」と伴氏。
と、ここまで読むと使い勝手重視の作家に思われがちですが、実はその造形力も楽しく面白いのが伴氏の魅力。
食器だけでなくオブジェも手掛け、自由に伸びやかに作陶される氏の側に居ると、それだけでこちらも楽しい気持ちになります。

馬場勝文

馬場勝文(久留米、磁器、陶器)について

1970 福岡県久留米市生まれ
1995 福岡大学法学部卒業
渡仏
1997 帰国
1998 信楽窯業試験場小物ロクロ科研修課程修了
信楽丸十窯にて修行
2002 信楽草土窯にて修行
2003 福岡県久留米市にて独立

若い頃から焼物が好きだった馬場氏。
ただ、氏が20代だった20数年前の陶芸作品は価格も高くなかなか手が出なかった、と話されます。
そこで氏は自身が陶芸家になった折には、若い方でも気軽に買える価格で物作りをし、多くの方の生活により陶芸が根付く様にしたいと価格帯をとてもリーズナブルに展開されています。
その姿勢は、今や通常2年待ちという人気を誇る地位に達しても崩す事無く堅持され、その信念にまた私達は魅かれてしまうのです。

納冨晋

納冨晋(萩・青萩)について

昭和26年生。
日本の伝統的な陶器、萩焼。
納冨 晋の萩焼は独特の繊細さと深い青。それは自在に変化する空の色、深い海の色、宇宙を連想させます。
青に魅せられ、青萩を創り出した山口県萩焼作家納冨晋。
氏の作品は土の配合と釉薬の変化によって、深い青から白波のような青まで、豊かな諧調を醸し出します。

仲岡信人

仲岡信人(丹波・丹波焼)について

中国発祥の「辰砂」を思わせる美しい赤紫「彩色灰釉」。
思い返すと、氏が独自に開発したこの色に魅かれて御縁が始まりました。
「辰砂」も「彩色灰釉」もベースは「銅」を使用しますが、この「銅」は釉薬の中でもとても不安定で有名です。
しかも、窯の中で揮発しやすく他の器への色移りを引き起こす原因ともなるので、陶芸家の中には極端に嫌う方も多いです。
その意味では、この色が出ているだけで既にこの焼物の希少性は高いとも言えますが、氏の表現はその色ばかりに依るのではなく、伝統的な和食器のフォルムから洋のアプローチまで多彩で、料理人からも広く愛されています。

時澤真美

時澤真美(滋賀・ガラス)について

1978 京都府出身
1997 京都市立銅駝美術工芸高校卒業
2004 愛知教育大学造形文化コースガラス専攻卒業
2006 富山ガラス造形研究所造形科卒業
2006 美の祭典越中アートフェスタ2006佳作(富山)
2007 Young Glass 2007(デンマーク)入選
2008 日本クラフト展(東京)奨励賞受賞
2009 日本クラフト展(東京)入選
2009 KOGANEZAKI・器のかたち・現代ガラス展入選

ガラスの表現力の広さや可能性を、新たに気付かせてくれた作家の一人。
特に「光の痕跡」シリーズは、光を味方に付ける手法で作品内に影を取り込む美しい表現をかなえています。
ぜひ光に当てて見てみて下さい。
その美しさに息を飲む筈です。

小路口力恵

小路口力恵(富山・ガラス)について

作品制作のコンセプトは『やさしく、やわらかく、ここちよい。』
心に素直にスッと心地よく入ってくる作品を創り出したいと思っています。
心が穏やかに優しくなれる作品。心地よいと感じられる作品。私が作品づくりで大事にしていること、大事だと感じることは五感の中の視覚、触覚、聴覚。
視覚はもちろん必要ですが、私にとって同じくらいに触覚も大事。
聴覚も、いろんな情報を伝えてくれる大事な感覚です。
手で感じ、手で視ることは大切なことであり私の作品制作に欠かせない感覚です。
眼では見落としてしまうことも手で視ることができます。
こんなふうに感じられたのは、父方の祖父母が全盲だったからなのではないかといつの頃からか思うようになりました。
視覚の代わりに活かされる感覚。
見えないからこそ五感の中の視覚以外をフルに活用し生活する姿が身近にあったことは、今の私に繋がっているはずです。
『手で視る。』は、私にとって作品制作の要となっています。
吹きガラスのみで仕上げるのではなく、加工によって自分らしい作品に仕上げていくことは、私にとって自然な制作スタイルであり、その時間は大変ではありますが充実した制作時間です。
手で触れ、手で視ながら創ることを求め、この世界に飛び込んだ私。
最初は、モノ造りがしたくて素材としてガラスを選びましたが、今はガラスと言う素材があるからこそ私の作品が創りだせるようになっています。
文:小路口力恵

古賀賢治

古賀賢治(北九州・朝鮮唐津)について

今年の3月に御縁を頂いたのですが、氏は齢70歳にしてまだまだ挑戦の姿勢を見せて下さる素敵なバイタリティーをお持ちです。
また作家活動をしつつも、気持ちは職人として唐津焼を中心に1人で大量の作陶をこなすスタイルで、料理人からの支持も厚く多くに支持を得ています。
そのせいか、キャリアや陶歴から鑑みても非常にリーズナブルな価格設定となっており、申し訳なくもありがたい気持ちとなってしまいます。
また作りも「やり過ぎない」と言いますか、「このあたりでおいておく」感覚が表れており、朝鮮唐津が持つ高級感が良い意味でおさえられていて愛着がわく器です。
JIBITAでは初の朝鮮唐津作家となります。

加藤裕重

加藤裕重(瀬戸・赤津焼)について

「せともの」の町、瀬戸から参戦して頂くのが加藤氏。
この度は瑠璃色の千鳥小皿のみですが、氏の器は瀬戸赤津焼の持つ美しい釉薬に彩られ、且つ使い易い形状とリーズナブルな価格で入荷後は常に即完売という人気ぶりです。
この度ももれなくほぼ完売でしたが、このお茶請けに大人気の千鳥皿だけは死守致しました!
また、「青は食が進まない」という説がありますが、瑠璃は青と似て非なるもので、料理との相性も非常に高く逆に「食が進む」色彩と言えますので、アンチ青皿の方にもぜひ挑戦して頂きたいです。

垣野勝司

垣野勝司(国東・陶器)について

しっかりとした焼きの中に、土物らしい優しさ忘れずに作陶している作家、垣野氏。
器が持つ大らかな雰囲気とは対照的に、細部にまで使い手の気持ちを大きく汲んだ心遣いがあります。
その心遣いを技術と言い換えるなら、技術として知る事までは誰でもできたとしても、質としてそれを具現化するまでには多くの苦労があっただろうと、最近氏の器を観ていて強く感じるのです。
話すと上手も言わず、感情も表に出さない氏ではありますが、作り上げる作品の中には使い手への優しさと陶芸への愛を確かに感ぜずにいられないのです。