作家一覧

時澤真美

時澤真美(滋賀・ガラス)について

1978 京都府出身
1997 京都市立銅駝美術工芸高校卒業
2004 愛知教育大学造形文化コースガラス専攻卒業
2006 富山ガラス造形研究所造形科卒業
2006 美の祭典越中アートフェスタ2006佳作(富山)
2007 Young Glass 2007(デンマーク)入選
2008 日本クラフト展(東京)奨励賞受賞
2009 日本クラフト展(東京)入選
2009 KOGANEZAKI・器のかたち・現代ガラス展入選

ガラスの表現力の広さや可能性を、新たに気付かせてくれた作家の一人。
特に「光の痕跡」シリーズは、光を味方に付ける手法で作品内に影を取り込む美しい表現をかなえています。
ぜひ光に当てて見てみて下さい。
その美しさに息を飲む筈です。

小路口力恵

小路口力恵(富山・ガラス)について

作品制作のコンセプトは『やさしく、やわらかく、ここちよい。』
心に素直にスッと心地よく入ってくる作品を創り出したいと思っています。
心が穏やかに優しくなれる作品。心地よいと感じられる作品。私が作品づくりで大事にしていること、大事だと感じることは五感の中の視覚、触覚、聴覚。
視覚はもちろん必要ですが、私にとって同じくらいに触覚も大事。
聴覚も、いろんな情報を伝えてくれる大事な感覚です。
手で感じ、手で視ることは大切なことであり私の作品制作に欠かせない感覚です。
眼では見落としてしまうことも手で視ることができます。
こんなふうに感じられたのは、父方の祖父母が全盲だったからなのではないかといつの頃からか思うようになりました。
視覚の代わりに活かされる感覚。
見えないからこそ五感の中の視覚以外をフルに活用し生活する姿が身近にあったことは、今の私に繋がっているはずです。
『手で視る。』は、私にとって作品制作の要となっています。
吹きガラスのみで仕上げるのではなく、加工によって自分らしい作品に仕上げていくことは、私にとって自然な制作スタイルであり、その時間は大変ではありますが充実した制作時間です。
手で触れ、手で視ながら創ることを求め、この世界に飛び込んだ私。
最初は、モノ造りがしたくて素材としてガラスを選びましたが、今はガラスと言う素材があるからこそ私の作品が創りだせるようになっています。
文:小路口力恵

古賀賢治

古賀賢治(北九州・朝鮮唐津)について

今年の3月に御縁を頂いたのですが、氏は齢70歳にしてまだまだ挑戦の姿勢を見せて下さる素敵なバイタリティーをお持ちです。
また作家活動をしつつも、気持ちは職人として唐津焼を中心に1人で大量の作陶をこなすスタイルで、料理人からの支持も厚く多くに支持を得ています。
そのせいか、キャリアや陶歴から鑑みても非常にリーズナブルな価格設定となっており、申し訳なくもありがたい気持ちとなってしまいます。
また作りも「やり過ぎない」と言いますか、「このあたりでおいておく」感覚が表れており、朝鮮唐津が持つ高級感が良い意味でおさえられていて愛着がわく器です。
JIBITAでは初の朝鮮唐津作家となります。

加藤裕重

加藤裕重(瀬戸・赤津焼)について

「せともの」の町、瀬戸から参戦して頂くのが加藤氏。
この度は瑠璃色の千鳥小皿のみですが、氏の器は瀬戸赤津焼の持つ美しい釉薬に彩られ、且つ使い易い形状とリーズナブルな価格で入荷後は常に即完売という人気ぶりです。
この度ももれなくほぼ完売でしたが、このお茶請けに大人気の千鳥皿だけは死守致しました!
また、「青は食が進まない」という説がありますが、瑠璃は青と似て非なるもので、料理との相性も非常に高く逆に「食が進む」色彩と言えますので、アンチ青皿の方にもぜひ挑戦して頂きたいです。

垣野勝司

垣野勝司(国東・陶器)について

しっかりとした焼きの中に、土物らしい優しさ忘れずに作陶している作家、垣野氏。
器が持つ大らかな雰囲気とは対照的に、細部にまで使い手の気持ちを大きく汲んだ心遣いがあります。
その心遣いを技術と言い換えるなら、技術として知る事までは誰でもできたとしても、質としてそれを具現化するまでには多くの苦労があっただろうと、最近氏の器を観ていて強く感じるのです。
話すと上手も言わず、感情も表に出さない氏ではありますが、作り上げる作品の中には使い手への優しさと陶芸への愛を確かに感ぜずにいられないのです。